環境診断の方法 3
生命や生命集団は、単なる積木細工とは異なります。
まちがいのない環境診断・現状診断・自然診断のためには、個別に要因を分析し計量化することです。
それと同時に、もう一方で、総合的に把握し、それでも総合しきれない要因に検討を加えるための第二の方法を同時に模索し、推し進めてゆかなければならないでしょう。
人間も動物であり、動物は生物界の一員です。
生物集団がこの限られた地球上で存続するには、一つの掟を免れることができません。
それは、個別の群落や群集、あるいは種群や個体は相互にもたれあい、共に生きる集団としての見えない糸で結びつけられた生態系というきわめて精巧なシステムの個々の結び目としてしか、存続し得ないということを意味しています。
したがって、一見相反するように見えるヘビとカエル、寄主と寄生虫の間にも、ある微妙な共存関係を基本とした生物共同体的な対応が存在することを常に想起する必要があるのです。
その事実は、自然の実体から逆に、例えば人間の生存環境・生活環境を診断する場合に用いることが可能であるということを意味しています。
つまり、人間と共生関係にある他の生物集団の行動が十分把握出来るならば、その生物集団・共存共生者の動きを通して・・・
同じ生物である例えば動物と植物の関係、同じ植物でも個々の群落とその隣接群落との関係、さらに生態系の消費者の間でピラミッドの頂点に立たされている人間の持続的な生活環境・生存環境の診断を試みることが可能ということです。